ブランディングはドラマ
2日間のベーシックセミナーが終わった。
今回、意外に多かったBtoBビジネススタイル。
質問の多くは
「BtoBにブランディングは必要なのか?」
この質問が発生する背景は、
ー自分たちが何を売っているのか、わからなくなる傾向
ーなぜ、自分達が選ばれているのか?
ーそれは、バックグランドがしっかりしているから、資金力があるからなのか?
ーあるいは、長期のプロジェクトの場合になりやすく、多くの資金が動くため、潰れない会社が安全だからか?
ー何よりも歴史からくる安心感が必要だからなのか
という考えが想像される。
しかし、考えてみてほしい。
今、この記事をスマホやPCなど電子媒体で読んでいる。
例えば、インテル。
インテルは、基本的にPCメーカーに卸す会社。
それなのに、大量にCMを流し、あの独特の音と「インテル入ってる」が消費者の脳に深く刻まれている。
これは、なんとなく「インテル入ってると高性能」という刷り込みが、最終的に使用するエンドユーザーを教育させた一例である。
PCのデザインやスペックの細かいことはわからないけど、インテル入ってるとよく働くPCという、ざっくりとした印象をつけた例である。
つまり、BtoBの顧客が、直接的な法人ではないのだ。
最終的に、果てしなくBtoBtoBtoB・・・が続いたとしても、必ず、最後にCの存在がある。
そう、私たち消費者である。
BtoBばかり行っていると、商いをしていく上で、お金が支払われるシーンも目にしないし。
見たとしても、法人口座に支払われた支払い金額だけかもしれない。
お釣りを渡すこともないだろうし、経理部門でもない限り、自分で入出金を管理することもないだろう。
でも、必ず、そのお金は、どんなに遠くとも、個人の財布の中から巡り巡って、たどり着いた会社の利益が、あなたの給料として財布に到着しているのである。
そして、そのお金を、子供の教育費なら、学校や塾。
衣食住なら、その店舗。
店舗を運営する上で、そのスタッフ。
そして、商品を運ぶロジスティック。
その前に、商品を作る工場。
衣類や住居ならば、そのデザインをする人。
さらに、衣類ならば、次シーズンのトレンドを分析するマーケティングがいるのである。
BtoBの場合、ついついメールや会議のコミュニケーションになりがちで。
自分の目の前に表示されている、モニター上の仕事のメール文章だけにとどまりがちかもしれない。
ただ、世の中は、そのメールの文字の後ろに、もっともっと世界は広がっている。
今、目に映っている物の後ろに、そこに携わる、たくさんの人の物語と知恵。
そして「よくしてきたい」という想いがつながって、あなたの手元に届いている。
一つ一つ、全てにドラマが溢れている
Commentaires